仏教「天台宗」について!教え・歴史・特徴・唱え言葉・お経・主要な寺院・開祖者解説

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このサイトでは、日本仏教における「天台宗」について
教え・歴史・特徴・唱え言葉・お経・主要な寺院・開祖者を解説します。

0.仏教「天台宗」はじめに

中国の隋の時代に「天台大師智顗」がひらいたのが天台宗です。
日本においては、平安時代に最澄が唐で教わり、日本で広めました。その後、桓武天皇が平城京から平安京に都を移すりゆうで、平安・奈良時代の南都六宗のあり方に疑問を持ちだした万民が仏になれるという大乗仏教の教えを唱え、日本全土に浸透しました。鎌倉仏教の基礎です。
最澄と空海は、師弟関係にあります。当時の時代背景は現代にも大きくつながっています。

そんな大乗仏教の起源とも言える天台宗の教えを辿ってみましょう。

1.仏教「天台宗」教え・歴史・特徴

①仏教「天台宗」教え

正式名称は天台法華円宗です。呼び方も法華円宗・天台法華宗・法華宗とも呼ばれます。

天台宗は、万民全て仏になるという法華一乗の教えを教えています。身分に関係なく死んだものは一つの乗り物で仏の世界に導かれるとしています。
まるで、キリスト教みたいですね。「死んだら良い世の中にいけると陰府へ行く」考え方は似ていますね。だから善のないことはしてはいけません。神々がみているという考え方です。

このようにさまざまな教えを融合する天台宗は、ご本尊は、釈迦牟尼仏です。

台大師智顗の教えは、教門と観門の二つです。

  1. 教相判釈
    五時八教でまとめたものです。
    五時は、「華厳(皆にもわかりやすく理解しようとする教え)」「鹿苑(仏の教えに誘う)」「方等(大乗を持って小乗)」「般若(小乗の人々を大乗に導く)」「法華涅槃(八教)」です。
    八教は、化儀の四教と化法の四教です。
    【化儀の四教】頓(釈尊が悟り得た直後)」「漸(能力にあったレベルアップ)」「秘密(十人十色)」「不定(人によって見方が違う)
    【化法の四教】「蔵(小乗三蔵教)」「通(大乗の三条)」「別(菩薩の純大乗)」「円(釈尊の最高の教え)」
  2. 止観(一心三観)
    →空・仮・中のことで三位一体で「中道」の仮より空に入る時で中道にいることが大切という考え方です。

わかりにくなりましたので、簡潔にまとめます。
精神のレベルでは、一人ずつのレベルがあり、それをわかりやすく教えているものです。

②仏教「天台宗」歴史・特徴

中国において、天台智者大師・智顗(538年-597年)に開祖しました。
その後涅槃宗を吸収し天台宗が確立されました。主に智顗の『法華玄義』『法華文句』『摩訶止観』の三大部を天台宗の要諦としました。
そして、第6祖の荊渓湛然(711年-782年)があらわれ、その門下道邃と行満に最澄は天台教学を教わりました。
そして、座禅を組み頓悟(ただ座ることで仏性を自覚する)ことを重視しました。これは現代の日本においての瞑想の起源と言っても良いかも知れません。もちろん辿っていけば、インドのインダス文明になりますが、インドでは実は、仏教は0.7%としか信者はいません。ほとんどがヒンドゥー教です。なので、一度瞑想はなくなり、もう一度見直したところこの天台宗で座禅の意味が再確認されたとも言えるでしょう。

日本においては、最澄は天台教学に「密・禅・戒」の三宗を加えて広めました。天台宗は総合仏教として確立しました。その後、法然、親鸞、日蓮など各宗派の宗祖たちが天台宗を学んだことから仏教の母山と呼ばれます。天台宗宗憲には、天台宗は宗祖大師立教開示の本義に基づいて、円教、密教、禅法、戒法、念仏等いずれも法華一乗の教意をもって融合しこれを実践します。
 時代背景では、仏教が末法(釈迦入滅後1500年)にはいり、平安時代中期以降戦乱・天災・疫病で世が荒れていましたそんな時に天皇は、腐敗した仏教界の建て直しとして「密法」と新たな「宗派」を求めていました。

そこへ登場するのが「空海」と「最澄」です。「空海」は密教としての役割が多い真言宗で「最澄」は万民によりわかりやすく伝えるため天台宗を開きました。こうして、一時民衆の救済ができたのでした。

2.仏教「天台宗」唱え言葉

南無宗祖根本伝教大師福聚金剛なむしゅうそこんぽんでんぎょうだいしふくじゅこんごう

南無阿弥陀仏なむあみだぶつ

3.仏教「天台宗」経典・本尊

①経典

般若心経、法華経、大日経、浄土三部経、蘇悉地経、梵網菩薩戒経、金剛経

②本尊

天台宗のご本尊は、一般的に阿弥陀如来ですが、特別の規定はありません。

4.仏教「天台宗」主な寺院

比叡山延暦寺

中尊寺

三千院

日光山輪王寺

5.仏教「天台宗」日本での開祖者:伝教大師(最澄)(767〜822)

最澄は、子宝に恵まれない良心が比叡山神に頼んだところ授かことができたそうです。秀才として生まれた最澄は、国分寺にて仏の教えを学びました。そんな秀才の声は、天皇にも広まりました。そして、天皇に仏法を講じるようになりました。
そこに自分の求めていた教えが「法華経」だとわかりました。そして、唐に学びにいきたいと思い唐の天台山にいきました。そこでは同じく空海もいました。

日本に戻り、最澄は「法華経」をもとに法華宗を開きました。
空海は「密教」をもとに真言宗を開きました。最澄は、空海の密教を学ぶために灌頂をしました。45歳にもなり、空海は7歳下の38歳です。最長のいつまでも学ぶ姿勢が窺えます。しかし、その後空海とは「理趣釈教」の借用してくれないことや最澄の弟子が帰ってこなくなり疎遠になる。

そして、比叡山に中道院にて入滅するのでした。

6.仏教「天台宗」まとめ

今の時代にも非常に似ています。法律で縛られて、動けない制度になり、疫病や戦争で荒れている時代にまた新たな思想が現れる。
それが仏教の天台宗なのか?現代では未確認飛行物体なのか?その違いだけのように思います。

空海とは、お互いそれ以上関わっても仏の教えに背くことがわかっていたのでしょう。徳のある人同士なので深入りするのはやめたように思います。

「天台宗」では、菊の紋章が描かれています。世界各地このマークはあります。エルサレムの紋です。

画像エルサレムのヘロデ門の紋章

こんな偶然があるのでしょうか?仏教なのにユダヤ教と同じ紋章なのです。

曼陀羅もよくよく見ると、菊の紋章に似ています。

不思議な共時性ですね、、宇宙の智慧として擬仏化したのが、マンダラは示しているのかも知れません。そして大雑把に書いたのが、菊の紋章で示しているのかも知れません。
あなたはどう思いますか?

7.仏教「お寺の一覧表」

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ライターのプロフィール

アルティメットブロガー
伝説の始まり、アルティメットサイヤ人であることを想起。

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