このサイトでは、日本仏教における「成実宗」について
教え・歴史・特徴・唱え言葉・お経・主要な寺院・開祖者を解説します。
0.仏教「成実宗」はじめに
鳩摩羅什によって、三論宗・成実宗の基礎をきずきます。
成実宗は、平安仏教・奈良仏教の南都六宗(法相宗・倶舎宗・三論宗・成実宗華厳宗・律宗)の一つで、仏教の教示と追求がメインです。
大乗の空と成実の空との相違点を論じています。
俗諦(世間の実際に即して平易に説いた道理)と真諦(事物や思想の根本にあるもの)とを対立させ、俗諦の存在を認めるが、真実界に立ってみればそれは空であると説いています。漢字が多すぎてどういうことわかりにくいですね。
簡単にいうと、世間一般でいわれている「当たり前」も認めるが、究極の真理は「空」で説いています。
1.仏教「成実宗」教え・歴史・特徴
①仏教「成実宗」教え
成実論によって成実宗の教えは成立しています。
その中で「四諦」が一般的に知られています。
四諦とは、「苦諦」「集諦」「滅諦」「道諦」です。
成実宗の「無明」は、知的次元において了解すべきものであるようだ。
折空観、人間もそれ以外の存在も実体をもたず、空であるという考えとは分別されます。
- 苦諦(くたい)
→ 迷いのこの世は一切が苦(ドゥッカ)であるという真実 - 集諦(じったい)
→苦の原因は煩悩・妄執、求めて飽かない愛執であるという真実 - 滅諦(めったい)
→苦の原因の滅という真実。無常の世を超え、執着を断つことが、苦しみを滅した悟りの境地であるということ - 道諦(どうたい)
→悟りに導く実践という真実。悟りに至るためには八正道によるべきであるということ。
このようにして「成実宗」の教えはなっています。
②仏教「成実宗」歴史・特徴
鳩摩羅什(344〜413年?)は、亀茲国(ウイグル自治区クチャ市)出身の西域僧です。後秦の時代に長安に来て約300巻の仏典を漢訳しました。仏教普及に貢献した訳経僧です。
また、最初の三蔵法師でもあります。
その後に三蔵法師は、玄奘など、多く現れましたが、鳩摩羅什は玄奘と共に二大訳聖と言われる。また、真諦と不空金剛を含めて四大訳経家とも呼ばれる。
そして、三論宗・成実宗の基礎を築いた人です。
日本には、推古天皇の代に伝えらたと考えられています。はじめは、高麗(こま)や百済(くだら)の渡来僧によって講讃(こうさん)され、成実衆として一つの学団を形成されました。東大寺建立(752)のころには南都六宗の一とされて、平安時代になって三論宗の付宗となり、研究者も減少し、独立性を失いました。
2.仏教「成実宗」唱え言葉
南都六宗は、唱え言葉がありません。
3.仏教「成実宗」経典・本尊
①経典
なし
②本尊
なし
4.仏教「成実宗」主な寺院
大安寺・元興寺
5.仏教「成実宗」日本での開祖者:道蔵(どうぞう)?
高麗(こま)や百済(くだら)の渡来僧によって伝えられたとされています。
百済の僧として有名なのが、道蔵です。そのため「成実宗」の開祖者されています。
6.仏教「成実宗」まとめ
「成実宗」の四諦を中心に記事にしました。
南都六宗は、このことからもわかるように、哲学の中の
- 人間学
- 歴史哲学
- 文化哲学
- 生の哲学
- 自然哲学
- 言語哲学
- 科学哲学
- 物理哲学
- 論理哲学
- 心身問題の哲学(心の哲学)
- 宗教哲学
- 政治哲学
- 教育哲学
- 生命倫理学
- 法哲学
- 社会哲学
- 意味論
等々のジャンル分けが「〜宗」ということがわかります。寺子屋の原点なのでしょう。偉人たちの学びを学べると思います。
7.仏教「お寺の一覧表」

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